« Dérives » (大陸移動)

常設絵画インスタレーション AU dormitory in Nansana, Uganda (東アフリカ・ウガンダ)

大学寮ホール空間に塗料、バインダー、プラスター、顔料、赤土, サイズ可変, 2015年

様々な視点が可能であるAUDormitoryのホール空間の持つ空気感、環境との一体感、そして素材感を重視した。常に変化する空の様子、煉瓦の壁に射し込む陽光、雨なども絵画の一部となる。生きとし生けるものは常に変動している。大陸も然り。ホール空間に描かれた世界地図は、周りの環境と呼応しながら様々なかたちを連想させるだろう。それは各々の背景となる文化や、経験としてある記憶の「かたち」や「いろ」と結びつく。ひとりひとりがその人自身の「世界地図」を思い描く。
また、ホール内を移動する事により、視野に入る絵が変化してゆき、描かれた「線」や「色」と建築空間の「かたち」とが一体となり、 見る人にこのホール空間へを意識をさらに促すだろう。

依頼：Ikko Kobayashi & Fumi Kashimura (TERRAIN Architects)
後援：あしなが育英会
Assisted by Baptiste François (fair)
© Mari Minato 2015